いよいよ夏本番である。ギラギラと照りつける太陽、青い海、そして車窓を通り抜ける熱い風。
そんなシチュエーションに絶対欠かせないのが、我らが“ヤマタツ師匠”こと山下達郎氏の超名曲「RIDE ON TIME」だ。
イントロのあの鮮やかなカッティングギターが聴こえてきた瞬間、脳内は一気に100%夏モードに切り替わる。 レトロな熱気が漂う「CITY POP CAFE」のようなステージで、一人の男がヴィンテージマイクを握りしめ、魂を込めて熱唱する姿を思い浮かべてみてほしい。
そんな大人のシティ・ポップの世界観に浸っていると、ふと奇妙でエキサイティングな妄想が頭をよぎった。もしこの曲を椎名桔平の兄貴が歌ったらどんなことになるか、ふと想像してみた(笑)。
さらに言えば、映画「アウトレイジ」の椎名桔平扮する水野若頭がカラオケステージで歌ったら、さぞかし格好いいだろうな(笑)。
「RIDE ON TIME 心に火を点けて♪ あふれる喜びに 拡がれ RIDE ON TIME♪ 」
この情熱的なフレーズを、あのクールかつ狂気を孕んだ水野若頭がマイクを握ってシャウトするのだ。狂気とシティ・ポップの融合――。凄みのある低音ボイスで「心に火を点けて♪」と歌われた日には、聴いているこちらのハートだけでなく、文字通りフロア全体がバイオレンスな熱気で炎上しかねないスリルがある。
ちなみに、その妄想の中での衣装は赤いリネンシャツに白いパンツだ。情熱的な赤と、夏らしくクリーンな白のコントラストが、大人の危険な色気をこれでもかと引き立ててくれるに違いない。バックのネオンに照らされながら、観客たちがどこか緊張感と興奮の入り混じった表情で拍手を送る……そう考えると、妙にリアルでゾクゾクしてくるから不思議だ。
それにしても、椎名桔平の兄貴が歌う「RIDE ON TIME 」さぞかしイケ倒しているだろうな(笑)。 あのルックスと佇まいでマイクスタンドの前に立たれたら、男でも惚れ惚れしてしまうこと請け合いである。
クーラーの効いた部屋で冷たいドリンクを片手に聴くのも良いが、たまにはこんな映画の一幕のようなスリリングな妄想に浸りながら名曲を味わうのも悪くない。今年の夏も、時代を超えて響くシティ・ポップと共に、最高に熱い夜を駆け抜けていきたいものである。

