皆様、こんばんは。 エメラルドビュー事業承継設計支援事務所所長で、事業承継士®︎|後継者育成講師の今井光です。
私は、一昨年(令和6年度)の行政書士試験に一発合格し、昨年11月に一般社団法人事業承継協会認定の「事業承継士」となりました。
元々は行政書士としての登録を考えていたのです。しかし、実務の予習を進める中で「事業承継」という未知の領域に出会いました。もともと関心のあった相続業務が「個人の資産のバトン」であるならば、事業承継はまさにそのコインの裏表にあたる「組織と未来のバトン」。その奥深さに、一気に知的好奇心を刺激されました。
調べていくうちに、私は「事業承継士」という資格の存在を初めて知ることになります。その年の夏、YouTubeで事業承継協会代表理事・内藤博先生の「事業承継協士資格取得ガイダンス」を拝聴したのですが、先生の語る哲学とその圧倒的な魅力に引き込まれ、Zoomでの個別ガイダンスを経て、即座に受講を申し込みました。
この「事業承継士」は民間資格ではありますが、誰でも受けられるものではありません。原則として、弁護士・公認会計士・税理士・司法書士・中小企業診断士など、難関国家資格を持つ士業のプロフェッショナルにしか受験資格が与えられない、非常にハードルの高いものです。
実際の資格取得講座は、想像以上に高度かつハードなものでした。私は講座に臨む前、市販の事業承継に関する専門書を3冊買い込み、1日8時間を費やして1週間で猛予習を敢行しました。受講生のほとんどが百戦錬磨の中小企業診断士の先生方。その高いレベルの議論に、行政書士試験の知識だけで飛び込んだ私が付いていくのは、並大抵の努力では手に入らない経験でした。
「事業承継士」とは、いわば確かな有資格の「事業承継コンサルタント」であり、経営コンサルティングの最上流レイヤー(アッパーレイヤー)を担う存在です。法務・税務・そして「泥臭い人間関係」という、横断的かつ高度な知のアーキテクチャを設計することが求められます。なお、最終的な書類作成や登記・税務申告といった各分野の個別的手続き自体は、それぞれの専門職(弁護士・司法書士・税理士など)とチームを組み、彼らに委ねることになります。
だからこそ、私たちは「事業承継設計コンダクター(指揮者)」としての役割を果たすのです。 このタクトの振るい方ひとつで、以下の4つの柱が美しく調和していきます。
- 事業承継設計コンサルティング(全体のグランドデザイン)
- 後継者育成(次世代リーダーの伴走)
- 後継者会談ファシリテーション(次代を担う者たちの対話)
- 家族会議ファシリテーション(理屈では割り切れない血縁の紐解き)
企業の歴史と人間の本質に向き合い、未来の旋律を奏でる手助けをする。 まさに、大人の知性と品格を注ぎ込む、遣り甲斐しかない仕事です。

