シャカタクの「ナイトバーズ」の雰囲気に合う行政書士業務はやはり「開発許可」

コラム

1982年にリリースされたシャカタクの名曲『Night Birds(ナイトバーズ)』。

煌びやかに疾走するエレクトリック・ピアノのコードワーク、小気味よく跳ねるスラップベース、そしてアーバンで洗練された女性コーラス。あのイントロを耳にすれば、誰もが首都高の夜景や、ベイエリアのハイウェイを流すクーペの車窓を思い浮かべるはずだ。

一見すると、その都会的なムードから「銀座や北新地のオーセンティックバーの深夜酒類届出」や「高級ラウンジの風俗営業許可」といった、ネオン煌めく夜の許認可こそが似合いそうに思えるかもしれない。

だが、本質はそこではない。 『ナイトバーズ』の持つあの突き抜けるような高揚感と前向きな疾走感に最も共鳴する行政書士業務――それは、間違いなく「開発許可(都市計画法29条)」である。

  1. 80年代初頭の「ウォーターフロント開発」の空気感 『ナイトバーズ』が世界を席巻した80年代前半は、まさに日本がバブル経済の熱狂へと向かい、都市の姿が劇的に塗り替えられていった時代だ。湾岸の埋立地、マリーナ、丘陵地のリゾートホテル、整然と区画された新興住宅街。

あのどこまでも明るくスマートなフュージョン・サウンドは、何もない更地や調整区域に「新しい街の骨格」が立ち上がっていく瞬間のダイナミズムそのものだ。

  1. 図面を束ね、行政指導課と渡り合うグルーヴ カウンターや客室の求積図をミリ単位で引く実務も奥が深いが、開発許可のスケールは別格だ。 広大な公図の照合から現況測量図、給排水計画、道路後退(セットバック)、擁壁の構造計算に至るまで、何十枚もの図面と膨大な関係法令(都市計画法・農地法・宅地造成等規制法)の網目を束ね上げる。

自治体の開発指導課や土木事務所とのタフな協議を、法令解釈と実務知識を武器に軽やかにクリアしていく姿は、まさにビル・シャープの鮮やかなエレピ・ソロを思わせるプロフェッショナルのグルーヴだ。

  1. 「街をつくる」という特大のスケール 夜のバーでグラスを傾け、洗練された都市空間を享受できるのは、その土台となる土地とインフラを法的に仕立て上げた先達がいるからに他ならない。

市街化調整区域という静寂の地に、法的整合性を持たせて新たな命を吹き込む「開発許可」。 泥臭い現場調査と高度な法制執務の結晶でありながら、完成した街並みはどこまでもスマートで美しい。

カーステレオから流れる『ナイトバーズ』を聴きながら、自分が手掛けた造成地や新設道路の横を通り抜ける――そんな瞬間こそ、行政書士という職業が味わえる最高のロマンではないだろうか。

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