漫画を読んでいて、ふと思うことがある。 「もし、あの悪役たちが手を組んだらどうなるのだろう――」と。
『北斗の拳』には、ラオウ、サウザー、カイオウなど、圧倒的な実力を持つ王者たちが数多く登場する。しかし、私が時々考えてしまうのは、もっと別の組み合わせである。
ユダ、カーネル大佐、アミバ、そしてジャギ。
この4人が組むと、もうこの世は終わりだろう。身の毛もよだつ恐ろしさだ。 何せ彼らの卑怯さは程度を知らない。しかも厄介なことに、4人とも決して弱くない。むしろ相当に強いのである。
■ エントリーNo.1:南斗紅鶴拳のユダ
まずユダ。南斗六聖拳の一人であり、南斗紅鶴拳の使い手だ。 ナルシストという印象が強いが、実際にはかなりの実力者である。それだけではない。拳王ラオウ不在の隙を突き、拳王支配地を攻略するなど、知略にも長けている。
ただし問題がある。能力のかなりの部分を、自分の美しさの演出に使ってしまうのである。
■ エントリーNo.2:レッドベレー最強のカーネル大佐
次にカーネル大佐。レッドベレー最強の手練れだ。 南斗無音拳の使い手であり、そのブーメラン殺法は通常の相手ではまず回避できない。そして何より恐ろしいのは、彼が「相手の動きを読み、気配を察知し、戦況を把握する」という超能力者である点だ。実際にはかなりの強敵である。
ただし、いかんせん会話が少なすぎる。作戦会議でも「……」で終わる可能性が高い。
■ エントリーNo.3:復讐の執念に生きるジャギ
ジャギも忘れてはならない。元北斗神拳伝承者候補であり、かつてはケンシロウと腕を競った男だ。 卑怯な手段を繰り返した結果、ケンシロウの逆鱗に触れて半殺しにされたが、その後も懲りない。リベンジ戦では銃を持ち出し、ガソリンを撒き、ありとあらゆる反則技を投入した。
ある意味、信念だけは誰よりも強い。その信念が間違った方向を180度向いているだけである。
■ エントリーNo.4:自称・天才のアミバ
そしてアミバ。ケンシロウの兄・トキになりすまし、トキとケンシロウへの復讐に人生を注いできた男だ。 しかし侮ってはいけない。新たな経絡秘孔を研究し続け、その技術は本物である。腕前も決して低くはない。
問題は、自分を天才だと本気で信じていることだ。自己愛の強さではユダと双璧をなす。もし二人を同じ部屋に閉じ込めたら、おそらく一時間後には口論が始まっているだろう。
■ 結論:最強の連合軍、その結末
ここまで読んでいただければ分かると思う。この4人は「卑怯だから弱い」のではない。むしろ逆だ。「強いのに卑怯」だからこそ恐ろしいのである。
だが、私は知っている。彼らが本当に連合軍を結成した場合、世界は滅びない。 なぜなら、敵と戦う前に確実に仲間割れするからだ。
- ユダは鏡を見ている。
- アミバは実験している。
- ジャギは怒鳴っている。
- カーネルは黙っている。
そして、誰も指揮を執らない――。
その光景を見たケンシロウは、怒るでもなく、哀しむでもなく、おそらく呆れ果ててこう言うだろう。
「……お前たちに、何を言えばいいんだ」

