5月末に当事務所のホームページを立ち上げてから、早いもので1か月が経ちました。この節目に、私自身の「実務家としての覚悟」と「目指すべき最上流のビジョン」をより鮮明にお届けするため、本日、ホームページの根幹である「所長挨拶」と「業務案内」のページに少し加筆修正を行いました。
行政書士をはじめとする国家資格に合格した後、なるべく早く登録をして業務に入る――。これが士業の世界における一つの方向性かもしれません。
しかし、目的(何のためにその力を使うか)が定まらないまま、目先の手続き代行や書類作成といった「手段」にすぐ飛びついてしまうと、どうしても価格競争が激化する手続き業務のレッドオーシャンの中に埋もれてしまいがちです。そこでは、限られた市場の中で同業者同士が牽制し合うような、不毛なエネルギーの消耗が起きている光景も少なくありません。
さらに言えば、そうした定型的な書類作成や手続きの領域は、まさに近年の「生成AI」が最も得意とする分野であり、これからの時代、真っ先にテクノロジーに置き換わっていく運命にあります。
私が選んだのは、事業承継協会認定「事業承継士®」として全体最適の観点から、「事業承継設計コンダクティング」をするという方向性でした。
私にとって法律や資格のバックボーンは、単なる手続きの代行者として動くためのものではありません。中小企業診断士、税理士、弁護士、金融機関のビジネスマンといった、ビジネス・社会生活の大切を支える実務家の皆様と視線を合わせ、ともに最善の展開で盤面を動かすための「ブースター」として活用いたします。
士業としての確固たるリーガルマインド(背骨)を内包しながらも、既存の資格の枠組みに縛られず、最上流から経営のグランドデザインを描くコンサルタントの脳みそを120%フル稼働させる。これこそが、私が提唱する「士業の知性とコンサルタントの大局観を高次元で融合させた」ハイブリッドなスタンスです。
そして、このスタンスの肝は、「事業承継士®|後継者育成講師」として「事業承継設計コンダクター」の役割を果たすことに他なりません。
世の多くのコンサルティングは、M&Aや親族内承継の「仕組み(Company & Wealth)」だけを動かそうとします。しかし、事業承継の本質は、それらを受け継ぐ「人(Family)」の成長と融和にあります。
法律と財務のスキームを美しく設計する「事業承継士®」としての眼。そして、次世代のリーダーに経営の本質と覚悟を直接伝えるノウハウを持つ「後継者育成講師」としての腕。車の両輪のごとく切り離すことができない、この2つのスキルを併せ持つからこそ、私は仕組みと人の両面を美しく調和させる「事業承継設計コンダクティング」を行うことができるのです。これら「人の感情の機微」や「複雑なステークホルダー間の調和」を指揮する職能は、生成AIがどれだけ進化しようとも代替できない聖域です。この2つの両輪が揃って初めて、企業の未来を永続させる「本物の設計図」に命が吹き込まれます。
特定の縄張りに縛られないニュートラルな存在だからこそ、各分野のプロフェッショナルたちと「掛け算」の信頼関係を築くことができる。そこには不必要な競合関係などは存在せず、あるのはリスペクトに満ちた協調関係です。
現在、私は実務の核心である「M&A部会」「信託部会」に加え、この春から発足した「マーケティング部会」の3つのフィールドに籍を置いています。
「そもそもマーケティングとは何か」という経営の本質的な原点に立ち返り、クライアントである経営者の皆様と深くつながるための “真のニーズを捉える切り口(フック)” をロジカルに解き明かしていくプロセスは、実務家として非常に刺激的です。
3つの部会を掛け持つ日々は、これまで以上にハードスケジュールを極めることは間違いありません。しかし、生成AIに代替されることのない、最前線で戦う経営者の皆様に常に最高の「設計図」をお届けするため、さらなる専門性のアップデートに邁進してまいります。
ただ目の前のクライアントとそのファミリーの全体最適のために、「事業承継設計コンダクティング」というタクトを振り続けること。
新しく加筆したホームページのメッセージ、そこで交わされる知的な対話、決して色褪せることのない確かな価値、そして新しく刷り上がったゴールドの美しい名刺に恥じぬよう、これからもエメラルドビュー(澄み渡る大局観)の景色を皆様に届けてまいります。
皆様、今後ともなにとぞご指導のほどよろしくお願いいたします。

