現代のプロフェッショナル界隈を見渡すと、大きく二つの対極的な生き方が鮮明に浮かび上がってくる。
一つは、「極端な自己顕示・収益の最大化」と「煽りと分断(舌禍)」を動力源とする生き方だ。SNSを舞台に過激な言動で注目を集め、他者を威嚇し、制度の隙間を器用にハックして富やフォロワー数を誇示する。資格や知識を、自らの成り上がりと承認欲求を満たすための道具として使い倒すスタイルである。目先の数字や派手な耳目を集める点においては、ある種の合理性や要領の良さを見せるかもしれない。
しかし、その対極にはまったく異なる地平が広がっている。「全体最適・利他の精神」を胸に抱き、「調和と信義誠実(品格)」を貫く生き方だ。
会社、家族、従業員、地域社会といった複雑に絡み合う想いをほどき、未来へ希望のタスキをつなぐ現場において、派手な煽りや私利私欲は何の役にも立たない。そこで真に求められるのは、関係者全員の最大幸福を願う全体最適の視座であり、創業の苦難や葛藤に静かに寄り添う高い倫理観と傾聴力である。己の看板やエゴを前面に出すのではなく、黒子として調和を生み出し、正直者が報われる道を泥臭く模索し続ける姿勢だ。
知識や制度というものは、一歩使い方を誤れば「自分を必要以上に誇示し、他者を叩くための棍棒」へと容易に堕してしまう。だが、本来それらは「血の通った人々の営みを支え、社会をより温かな場所にするための知恵」であったはずだ。
目先の利得と極端な自己顕示のために周囲を焼き尽くす生き方を選ぶのか。それとも、他者の人生や事業の存続に深くコミットし、品格と調和をもって社会に確かな価値を残す生き方を選ぶのか。
プロフェッショナルとして、そして一人の人間として、己の魂をどちらの美意識に預けるのかが、今まさに厳しく問われている。
