大阪「新世界」といえば、平成初期あたりまでは関西アマチュア将棋界のメッカであった。
羽生善治七冠達成やNHK朝ドラ「ふたりっ子」あたりの頃が最後の盛り上がりだっただろう。
平成初期当時、僕が把握している範囲では、新世界には将棋道場は4軒あった。
まず、NHK朝ドラ「ふたりっ子」のロケ地となった「通天閣囲碁将棋センター」。ここでは、ドラマでは伝説の老真剣師銀爺のモデルの大田学 初代朝日アマ名人が師範をされていた。
次に、ジャンジャン横丁の中にある「王将クラブ」。日々、多くのお客様で賑わっていた。ガラス越しの見物客の光景も町の風物詩でもあった。
その次に、これもジャンジャン横丁にあった「三桂クラブ」。ここは将棋だけでなく囲碁もあった。王将クラブよりは中は広い。ここもガラス越しに外から対局風景が丸見えであった。
最後に、こじんまりとした将棋道場で、「飛車角クラブ」というのがあった。ここは前記3店舗は僕が訪れたことがあるのに対して、前を通り過ぎただけであった。正直、詳しくはわからない。
以上4店舗なのだが、僕のリサーチ不足で、ひょっとして他に将棋道場があったかもしれない。このリサーチは、たしか1996年あたりのものである。
今はどうかと言えば、全店舗廃業で新世界に1軒も将棋道場はない。
時代の流れと言ってしまえばそれまでだが、寂寥感が込み上げてくる。
今では、当時のことを語れる存命者すら少なくなっていることだろう。

